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『蜃気楼』もう聴いていただけましたでしょうか?

今回の『蜃気楼』ですが、これまでの作品に比べて「音圧」が低めになっています(ピロカルピン比)。今迄の曲と並べて聞くと『蜃気楼』の曲は少し迫力がないというか、音が小さめにきこえるかもしれません。(自動でボリュームを調整する機能が付いている場合はあまり関係ないかもしれません)

結論から言うと、これまでの作品よりボリュームを少し上げ目で聴いてもらいたいということです。

音圧とはなんぞやということですが、音楽制作をちょっとやったことがあったり、ちょっとオーディオの知識がある人なら何度と聞いたことがある言葉だと思います。

CDに入れられる最大音量は決まっていますので、大きな音があるとその音を最大値として調整しなければなりません。一部だけ大きな音があると他の音が小さく収録されてしまいます。大きな音を圧縮することによって、その分全体のボリュームを上げることができるわけです。

それをどんどんやっていくと、大きな音と小さな音の差がなくなっていき、音が圧縮されていくわけです。その分ボリュームが上げられるので、CDに収録できる最大音量付近で全ての音が鳴るような感じになっていきます。
この辺は説明がやや専門的になってくるので、興味がある人は調べてみて下さい。

で、もの凄く大雑把にいうと音圧が高いと、パッと聴き、派手でかっこよく聴こえるのです。特にロック系では、全ての音が耳に張り付いてきて、目の前で演奏されてるような格好良さがでます。

じゃあ、音圧が高い方がいいじゃんってなるかといえばそうでもない。「パッと聴き」というところがポイント。
音圧が高い音はダイナミクス(小さい音と大きい音の差)が小さく、繊細な表現が潰されてしまうし、何よりも耳が聴き疲れをします。過渡な場合は、音圧のせいで一曲通して聴くのさえ辛いということがあります。

逆に音圧が低いというか適正な(ダイナミクスを犠牲にしていない)ものは、パッと聴きは地味に聴こえますが、ボリュームをあげていくと、自分がバンドの中にいるようなそんな錯覚さえするサラウンド感が得られ、尚かつ、聴き疲れもしにくいのです。

音源を作っている側は、その音が一番よく聴こえる状態で出したいと思うのが当然のことです。が、その一方で、リスナーが聴いた時に、「あれ?なんかショボクない?」って思われたくもないのも事実です。

一つの作品を通して聴く場合、その作品にあった適性な音量に合わせて聴けばいいので、そんなことは気にしなくてもいいのですが、同じ条件で他の曲と聴き比べられることを考えると、どうしても上記のような発想が生まれてしまいます。

その競争が過渡になって、音圧競争という弊害を生みました。この辺は、「音圧競争」とかで検索してもらうと色々出てくるので、そちらに譲ります。


という流れからくると、音圧が高いのがよくないみたいに見えますが、そういうことじゃないです。
「過渡なもの」がよくないだけです。実際僕も、音圧が高めのもののが好きです。若干過渡なものも結構好きです。余裕のない感じが、ヒリヒリしたものを感じで、かっこいいと思います。(曲によるけどね)


というところを踏まえまして、今回の『蜃気楼』は以前の作品よりも音圧は低めです。細かいニュアンスも感じてもらいたい、何度も聴いてもらいたい、という気持ちもこもっての事です。

なのでぜひ、これ迄の作品よりも、ボリュームを少し上げ目で聴いてみて下さい。
音に包まれる様な感じを感じてもらえるかと思います!


ちなみに僕の場合はiPhoneで2目盛りくらい上にしてちょうどいい感じがします。(もちろん個人の自由ですので、自己責任で。ボリュームの上げ過ぎはダメよw)


こういうことって、ファイルベースの音楽が普及する前はあまり気にならなかったことなんですよね。シャッフルで他のアーティストの音と比べられちゃうから気になるという。まあ、僕もシャッフルしてますから、批判なんてできないですけどねw

バンドが感じている音を一番共有できるのはライブかもしれないですね。ということで是非ライブに!

似たような話で曲の「テンポ」なんかもあります。
これはまた次回!





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2012.05.31 Thu l ピロカルピン l コメント (9) トラックバック (0) l top